はじめに
ダンまちの新刊の情報も一向にないし
でも何か読み応えのありそうなやつを読みたい。
そう思ってゴールデンウィークの頃に
本屋で小一時間ほど物色して
買ってきた本が2冊。
一冊は既出のライトノベル
「処刑少女の生きる道」

そして、もう一冊が
「名もなき星の哀歌」です。
今回は「名もなき星の哀歌」を読み終えたので
ネタバレなしで感想のようなものを書きます。
概要
まず
これは2018年の新潮ミステリー大賞受賞作品とのこと。
ミステリーと言われると私は殺人事件ものをイメージしてしまい
それはありふれているもので辟易して敬遠しがちなのだけれど、
どうやらこれはそうでもなさそうなので
購入してみたのです。
あらすじはー
新卒銀行員の良平と漫画家志望の健太には裏稼業がある。人の記憶を小瓶に入れて売買する「店」だ。ノルマに追われ奔走する二人は、ある日、路上ライブで流浪の歌姫・星名と出会う。彼女の過去と歌詞に秘められた謎、一家焼死事件の生き残り、迫りくる脅迫者の影、そして、スワンプマンとは誰だ!? 絡まりあう幾多の謎が解けるとき、美しくも残酷な真実が浮かび上がる。
殺人事件じゃん!
と思いますけど、物語の大事なところはそこじゃない。
いやそこも十分大事なんだけれども
でもそこじゃない。
重要なのは「記憶」を扱う店と
二人の主人公とヒロインの謎なのだ。
感想
読後にネットに上がっていた感想をちらほら読んでみると
概ね好評のようでした。
ただ、少し目についたのは
「設定が甘い」とか「都合よすぎ」というのも
ちらほら。
言われてみれば確かにそうではある。
読んでいてうっすらと感じる違和感みたいのがあるけれど
たぶんそういう部分だったのかもしれない。
でも細かいことは気にしない♪ワカチコワカチコ♪
なのです。
世の中は意外とそういうものだと思います。
物語たるものは特に。
ゆえに物語たりえるのではないかと思うわけです。
「記憶」を売買するということから
つまりはSFなわけですが、
特別難しい用語も世界設定もありません。
日常の延長にそんなことができる店があるってことくらいで
物語はあくまでも日常で展開していきます。
だから読みやすかったです。
4百ページくらいあるんですけどね(≧∇≦)
2~3ページ毎に行間が空くので
ちょっとずつでも読めるのがよかった。
とはいえ後半は一気に読んでしまいました(≧∇≦)
真相ではありますが
納得できるものではなかった。
そうする必要があったのか??
あまり共感出来ませんでしたが
だがしかし!
他人の考えることにいちいち全て共感出来ることなどまずないものです。
ましてやあのような選択に至る程の感情の揺さぶりは
とても経験でもしていない限りは
共感までたどり着けない。
甘いところがあるとしたら
私の読解力のなさか、共感性のなさゆえ。
筆者を責めるならば
読者たる私を甘くみすぎたことです。
だから私は思うことにした。
きっとその人物の決断がそうだったというだけのこと。
という考えに基づけば納得できました。
このへんはヒロインも納得がいってないようだし
きっと後者の考え方で正しいんだと思います。
それが「普通」の人の感覚なのだろう。
ヒロインも思ったことを手紙で
代弁してくれてましたし(≧∇≦)
さて物語の結末は…
その後を見届けたかったのだけれど
そう思うのは不粋なんでしょうね(*´ー`*)
ラブストーリーというのは
余韻も大事なのだから。
※ミステリーじゃないんかぁーい!
→ ミステリーの皮をかぶったラブストーリーです。
ちなみにラノベみたいな読み応えですが
挿し絵は一枚もありません。
興味わいたら読んでみてね~♪
追記
はまったかどうかは夢をみるかどうか。
はい、夢に影響が出ました。
それっぽい夢を見たのです。
夢で追体験のようなことをしたことで
あの人物への理解が出来た気がします。
夢の中の自分が理解するっていう夢だったのかもしれませんが(≧∇≦)
そして夢の内容はもう忘れました(°Д°)
コメント