過去振り返りシリーズの時を経て 【現在に至ったぴっぴの冒険譚】。
やっぱり、役に立ったり立たなかったり、つまらなかったり寒かったりする日記です。

パシャパシャ!
眩しい光と共に鳴り響くのは
シャッター音だ。
レンズの先にいるのは言わずもがな
ぴっぴだった。
ひとりには広すぎる閑散としたFCハウスでの
独り撮影会は最近話題のポートレートのために行われていた。
風の噂に聞いたのだ。
ポートレートを見てミップを入れるという人が
少なからずいるという情報を。
ぴっぴは特にミップを必要としていない。
でも単に理由はどうあれ貰えたら嬉しいとは
常に思っていた。
何故なら少なからず何かしら注目してくれたという証なのだから。
ヨシ!
ポーズを決めた写真をポートレートに納め
レイドダンジョンをポチる。
出掛けた先はエウプロシュネだった。
未だに慣れないそこで
ぴっぴは盛大に転がったのだった。
床に横たわるぴっぴは驚愕した!
な、なんだとっ!(°Д°)
寝転がるぴっぴの頭上にポートレートが投影されたのだった。
それは撮影時に色鮮やかに着飾った装備から
色が失われていた白黒のポートレートだった。
これは…
遺影!?(°Д°)
2023年1月。
ポートレートにはそんな機能はない。
しかし!
この先もないと言えるだろうか?
そうこれはいつか来るかもしれない未来日記だった。
ポートレートは床に転がった冒険者の墓標となる。
誰が…どんな見た目の冒険者が転がったのかを
白黒にしたポートレートが
鮮明にするのだった。
は、恥ずかしい(〃艸〃)
ぴっぴのポートレートは
如何にも出来そうな冒険者を装っていたのだ。
現実は無惨にもその化けの皮を剥がす。
うわ~ん(。´Д⊂)
こんなことなら何もしない方がよかった~
例えそれが証明写真だと笑われようとも。
そんな思いをした冒険者が後を絶たず
いつしかポートレートに凝った写真を載せる冒険者は減っていった。
そして気がつけば全員が証明写真となっていたのだった。
これはいつかあるかもしれない未来日記。
そんな未来が訪れるかどうかは
誰も知らない…。

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