
それは赤黒い球だった。
起動システムではないか。
見たところ床にギミックは無さそうだ。
だが油断は出来ない。
ここまで来たら死にたくない。
じにだぐなぃ!
道中で拾った秘密兵器のウネを召喚し戦いは始まった!
保険は大事なのだ。
程なくして周囲にガーゴイルの銅像が数体鎮座していることに気づく。
むむむ( ゚ε゚;)??
その銅像と起動システムに線が結ばれる!
嫌な予感(°Д°)
その刹那!
銅像の口から二等辺三角形の範囲攻撃の予兆が床に放射されたのだった!!
ひょーー(°Д°)
安地が!!!!????
最初は4体、それから6体。
かどうかは定かではないが体感でそれくらいの攻撃が
時間差で撒かれる!!
ひょげぇーーー(°Д°)
ぴっぴは丁寧にも全てを踏み抜いていく!!
安全地帯を見抜くことができない!
最初の被弾では死を覚悟したもののそこまでではなかったが
しかし!
被ダメアップデバフが蓄積されていく!!
それはある意味で死の宣告のようなものだった。
「し、しぬぅ~(°Д°)」
【死にません!!】
そんな声が聞こえた!
気のせい!?
秘書!?
このやり取りは
賢者の秘書が私を介護するときの
お約束パターンだった。
ぴっぴに回復と時折、古代魔法のストンスキンが飛んできていた。
死にそうで死なないギリギリのラインで。
そう、それは召喚したウネからの援護だった。
「た、助かるならもっと余裕をもって!!」
噛んでいる!
このギリギリで回復を飛ばしてくる感じが
秘書のヒールワークに似ているのである。
「ギリギリでいつも生きていたいわけじゃないんだよぉ~~~あ”あ~」
ぴっぴは相変わらずギミックを正しく処理できずフィールドを駆け回る。
ぐるぐると。
運良く三回に一回避けられるかどうかで
ぴっぴの被ダメアップは5まで蓄積されていた!!
じ、じぬぅぅ(>o<“)
「もうやめて!ぴっぴちゃんの被ダメUPは限界よ~~」
それでもボスの体力を効率悪く削ってきていた。
あと6%!
かといってLBが有るわけでもない。
ぴっぴは慣れ親しんだ自身の赤魔の腕だけを信じ
攻撃を避けながら(避けれてない)
地道に攻撃を当てていくのだった。
黙々と。
耐えた。
そして…。
ふぅ(〃´o`)=3
何とか勝利を掴んだのだった。
「私じゃなかったら死んでた!(°Д°)」
ウネからのサポートなど忘れて
あたかも自分一人でつかんだ勝利だと
そんなことを思うのだった。
残り時間は13分。
レベルは90。
武器+20
防具+23
これが今回のリザルトだった。

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