
片方のデータが20Fに到達したため、
足並みを揃えるために
もう片方のデータも20Fまで引き上げる。
残機を1持つことの心の余裕のためでもあるが
そもそも強化値をあげなければならない。
そんなわけでソロで進んで
15Fを過ぎた頃のことだった。
敵排除を使用しておいた階層にヤツがいた。
むむむ( ゚ε゚;)
あれは…!!
赤いオーラを身に纏ったそいつのレベルは90だ。
先日の三人パーティーで挑み全滅させられた記憶が甦る。
しかし、敵排除のフロアゆえに
倒さなければならない。
普通の敵のポップを待つという手もあるのだが
時間が惜しかった。
「てゆうかぁ~あーしにゎぁ奥の手があるしぃ~(≧∇≦)」
と、ぴっぴはこっちを見ているソイツに
握り拳を突きつける。
ぴっぴのその手に握られているもの。
それは…
テレテレッテレ~♪
「ミールストームぅ~」
使ってみたかったのよね~。
巷の噂によるとこのアイテムは
フロアにいる全ての敵のHPを瞬時に1にするらしい。
「つまり!キミは私にワンパンで倒されるのよ!(°Д°)」
と言うと同時に
握りしめていたそれを地面に叩きつけるのだった!!
パリン!!
からの~グォ~!!
大きな竜巻が発生し目の前の赤い敵のHPが確かに1に減った!!
よっしゃーー!!
これで勝てる!!
ぴっぴは攻撃を仕掛けたのだった。
「ワンパーンチ!!」
突きつけた細剣をそのまままっすぐ
突き刺した!!
あ…れ…!?
まぁ…
気づいていたけど…。
ぴっぴが一撃を入れたときには
赤い敵のHPは8%まで回復していたのである!!
ミールストームは戦闘状態でなければHPが自己回復していくのだ。
※冒険者と一緒の仕様で平等だね!
逆に言えば戦闘状態になったことで8%で回復が止まったのだ。
思っていたより回復が早いことに驚いたが
もう後には引けない。
戦闘は始まってしまったのだ!
8%を目で確かめたと同時に
ぴっぴは見た!!
新たな事象が追い討ちをかける!
「な、なにか長文詠唱を初めやがった!(°Д°)」
まずい!!
押しきるしかない!
ぴっぴは一心不乱に有りとあらゆるスキルを叩き込む!!
むきょーー( ゚ε゚)
回せ!
スキルを回せぇっーー!!
脳みそが絞られていくのを感じたその時、
赤い敵は倒れたのだった。
あ、あぶな…(;´゚д゚`)
倒したことで手に入れたものは
30分与ダメアップのバフだった。
戦闘を振り返る。
もしかして、戦闘開始と同時にミールストームを使えば良かったのか??
でもその割るための時間のうちに
強烈な一撃が飛んできて即死!?
先にミールストームを使ったことで
詠唱が始まって殴られなかったのかな??
そもそも先日の赤いヤツと同じ敵だったのか!?
同じ敵なら後者の方法が結果的に良かったかもしれない…。
まだまだ謎が多い。
死ぬことでしか確かめられないこともあるかもしれない。
だが!
それが面白い。
ぴっぴは二回目の20Fの敵のギミックを
前回よりも冷静に見定まることが出来た。
※でも完璧に避けられなかった
今回はウネが居なくて
前回と同じような被弾では
クリア出来なかったと思う。
それだけウネの介護が強力だったことを
今更になって気づくのだった。
ー今回のリザルトー
残り15分。
累積強化値
武器+22
防具+25
21Fから先へ進むのにもう少し強化値あげたい…

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