
注:これは私がFF16のラストから感じた可能性の物語です。
「兄ちゃん、あれ何だろ?( ゚ 3゚)」
少年が指差した方向にそれは転がっていた。
打ち上げられていたという方が正しいのかもしれない。
ここは浜辺で、それは波打ち際に横たわっていたのだから。
「石像!?( ゚ 3゚)」
弟の後を追いかけた先で目にしたそれは
人の形をした石像だった。
ーー
旅をしていた。
最近は体調も戻ったものの体は重くなっていた。
「大丈夫ですか?( ゚ 3゚)」
いつの間にか旅に同行してくれるようになった少女が
優しく気遣ってくれた。
「あ…( ゚ 3゚)」
異変に気づいた少女が忙しなく支度を整えた。
翌朝。
「元気な双子の赤ちゃんですよ!( ゚ 3゚)」
ベッドに横たわるジルに双子の赤ん坊を見せた少女は微笑むのだった。
ーーー
旅は続いていた。
世界を見て回る旅だ。
最初は一人旅だったが
体調を崩したときに介抱してくれた薬売りの少女が
そのまま旅の供になった。
それから子供が生まれて
今では賑やかな4人での旅路となっていた。
気づけば10年の時が過ぎていた。
「母さん!あそこ!( ゚ 3゚)」
男の子が指を指す方向にそれがあった。
「ああ…やっと…見つけた( ゚ 3゚)」
「さぁ、お嬢様これを( ゚ 3゚)」
それは側付きの女性となった元薬売りの少女が
薬師としての知識を元に作りあげたアイテムだった。
差し出しされた黄金色に輝く針を手にして
少女は兄と供にそれの元へとかけていった。
そこは浜辺に程近い丘に建つポツンと一軒家だった。
その庭先に1体の石像が立っていた。
石像があったんだぞう!
少女が手にしていた金の針を
石像のお尻の谷間へとブスりと突き立てたその刹那!!
石像の表面に無数のヒビが走ったかと思うと
中から同じ背丈のイケメンが…
お尻に針が刺さったイケメンが現れたのだった。
「く、クライブ…( ゚ 3゚)」
思わず駆け寄るジルにクライブと呼ばれた人物は
答えるのだった。
「あ…!?失礼だがご婦人…あなたは?( ゚ 3゚)」
ジルは思った。
言葉を選んではいるものの私のことを
オバサン認定したようね…。
ジルがその場で倒れたのは言うまでもない。
ーーーー
その家の主は幼い頃に弟と浜辺で
石像のクライブを見つけて家まで運んだらしい。
そして庭に守り神として置いていたとのことだった。
どんな経緯であろうと恩人であることには
変わらない。
クライブは書き上げた著書にサインを書いて
彼の元へと贈ったのだった。
本の題名は
「ファイナルファンタジー」
と記されていた。
ジルは思った。
ドラクエ5やないかぁ~い!( ゚ 3゚)

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