(ここまでのお話)
◆ここまでのお話
キナの旅
ぴっぴたちの進む道は2つ。
ひとつはキナを探しに行くこと。
そしてもうひとつはメルセデスに付いて
次の拠点に向かうこと。
ぴっぴはそっとクエストを選択し
行き先を確認したのだった。
キナはぴっぴの身を案じて
村を出て行ってしまったとのことから
やはり見捨てる訳にはいかない。
ぴっぴたちは呪い師の森へ行くことにした。
目的地の手前で待ち構える者がいた。
「貴様ら何者だ!」
問答無用で襲い掛かってきたのは
どうやら野盗のようだった。
むむむ( ゚ε゚;)
ちょっと…強いじゃない~(°Д°)
ぴっぴのレベルは11
敵の強さはわからないが
まとめて掛かって来られると
耐えられないほどの強さだった。
ちょっと!卑怯じゃないか!
こっちは四人しかいないのよ!
しかも女子が四人なのよ!
ひとりずつ掛かって来なさいよ!
と言わんばかりに
敵を少しずつ手前に誘導していく!
だが!!
うぉりゃぁーー!!!
ちょ…キミタチ!!
アグりんを筆頭にポーン組が
敵の群れに突っ込んでいくのだった!
近接ジョブはこれだから…┐(´д`)┌
戸惑いを隠せないぴっぴの元に
声が飛んでる!
タスケテください!
回復を…!
これだから…┐(´д`)┌
しかし、ぴっぴは回復の仕方がわからなかった。
ヒーリングポジションとか言うので
するのでしょ?
これ自己を中心に回復でしょ?
つまり私もその前線に来いと??
行けるわけないじゃん!
死んでしまうよ(≧∇≦)
アグりんはぴっぴの判断により放置されたのだった。
それを切っ掛けにして
パーティーはあれよあれよと
瓦解して生存者は
気がつけばぴっぴのみとなった。
またこのパターンか!(°Д°)
この頃のぴっぴには人知れず二つ名があった。
薄情なぴっぴ(自称)
ぴっぴは一人、逃げ帰ったのだった。
注:ほとぼりが覚めた頃、
スタッフ(ぴっぴ)が
仲間たちを助け起こしに戻りました。
しかしどうしたものだろう。
これでは先に進めない。
ていうかキナはどうやってこの先に進めたんだ!?
そんな疑問を他所に
薄情なぴっぴの脳裏に
ひとつの考えが浮かんだのだった。
キナの旅2
てぃ!
てぃっ!
涌き出たポーンに次々に体当たりしては
追い出しをする。
これはこれで新しいゲームのようだ。
ていうかレベルが高いポーンが現れても
雇うポイント足りなくて雇えないのだから
それくらいフィルタリングしてくれたらと
思う。
(この時のぴっぴは方法を知らなかった)
ぴっぴのレベルは11で
雇っていたポーンはレベル9だったことから
薄情なぴっぴは解雇を宣告したのだ。
そして、ハローワークへやって来ていたのだった。
新しい人材をビズリーチ!
コスト0でしっかり世話されている人材を探す。
装備やスキルを確認することで
ポーンが派遣元でどんな扱いなのか
見てとれた。
装備を支給してもらえていないとか
スキルも覚えさせてもらっていないとか
そんな子も多かった。
中には装備を剥ぎ取られたのか、
身に付けていない子もいた…。
(この時のぴっぴは事情を知らなかった)
うちのアグりんは愛情こめこめじっくりコトコト
大切に育成しているというのに!?
「でも覚者様はよく私を置いて逃げますよね?」
そんな恨み節は無視して
数十分の吟味ののち
新たなポーンを仲間に迎えたのだった。
そしてまた野盗が彷徨く
呪い師の森までの通り道へと
舞い戻る。
新たなメンバーはやはり頼りになったが
それでも激闘の末、
やっと呪い師の森へ入ることが出来た。
霧が立ちこめ視界の悪い先の方に
一人の女が立っていた。
キナだった。
キナの旅3
呪い師の森は入り口だけではなく
森全体が霧に覆われていた。
それはもしかすると
魔除けなのかもしれない。
気合いを入れて
森の奥へと足を進めてみたものの
想像よりも魔物は出てこず
また大して強くなかった。
程なくして広場につくと
そこにはポツンと一軒家が建っていた。
「あそこのようね」
キナの言葉に促され
ぴっぴたちはその家に踏み込むのだった。
「あなた…ではないわよね?」
家の中には一人の少女が立っていて
その少女に向けてキナが一言かけたのだ。
え!?
人を見た目で判断するの!?
相手は魔女だよ?
若い娘の姿をしていてもおかしくはないし、
試されているとしたら
その一言は不合格だよ!!
ぴっぴは突然のキナの一言に
動揺を隠せない。
少女曰く、
魔女とは亡くなった祖母のことで、
自分はドラゴンのことは
何も知らないとのことだった。
ドラゴンの情報は教会に秘匿されており
独自に調べることは異端とされる。
だから魔女は少女に情報を伝えなかったのではないか
というのがキナの感想だった。
ここに用はないと見切りを付けたキナは
そそくさと村へ帰って行ったのである。
なんてマイペースな女なのか!!
ぴっぴはというと…
「おい、少女!本当に何も知らんのか!?おおん??」
少女に何度も何度も話しかける様子は
まるで難癖をつけているチンピラのようだと
従者のアグりんに呆れられるほどだった。
新たに雇ったポーン二人はと言うと…
ガシャン!!
ガシャン!!
家の中を破壊しつくし
アイテムを拾い集めていた。
「やだ…このパーティー・・・」
その下劣極まりない素行に
アグりんは転職を考えていた…。
領都へ
一通りのことはしただろうと
ぴっぴは先に進むことにした。
メルセデスに付いて領都へと向かうのだ。
道中は牛車を護衛しないといけない。
積み荷は何だろうか?
ハイドラの首だ!(°Д°)
ああそうか。
すっかり忘れていたのだけれど
この首を土産に王都へ武勲の報告に行くのか。
こういう護衛はエオルゼアのフィールドクエストで
やったことがある。
ぴっぴがここへやって来る前の世界、
FF14でのことだ。
それと比べるとだいぶこっちの方が
緊張感のある護衛だと
ぴっぴは思うのだった。
そんなことを考えながら歩いていた時だった。
「落石だー!注意しろ!」
その声に先頭を歩くぴっぴは振り向いた。
ふごっ!!
視界に迫る大岩!
それを認識すると同時に
ぴっぴは吹き飛ばされ…
そして…死んだ。
こんな死に方…斬…新…ぐほっ!
「覚者様!!!」
駆け寄る従者アグりんの声が
遠くに消えていった…。
何が悲しいかって
このゲームは死んでしまうと
セーブポイントからやり直しなのよ。
それはつまり時間が巻き戻るわけで、
今回に限っては10分ほどが
無駄になったわけです。
スタート地点に戻ったぴっぴは
1戦闘ごとに小まめなセーブをするのだった。
「死んだことが経験になってますね。」
無駄にはなってませんよ
とアグりんは更に続けた。
「でもなんかみみっちいですね」
アグりんよりも背が低いぴっぴは
うるさいなと思いつつ
再度セーブボタンをポチったのだった。
転職
アグりんは転職していた。
ほんまにするんかぁ~ぃ!(°Д°)
「覚者様、パーティーから外れたわけではないですよ。」
単なるジョブチェンジです。
と。
アグりんは、
ファイターからウォリアーになっていた。
王都に辿り着いたらジョブチェンジが出来たのである。
そこでぴっぴはひとつの謎が解けた。
ジョブチェンジすると装備やスキルが
外れるのである。
そのうえ、同系統のジョブであっても
共用できる装備やスキルが多くない。
なるほどね~。
だから装備やスキルがショボく感じるポーンが
ハローワークにうろうろしているのか。
そんなことを知らなかったぴっぴは
アグりんが転職する直前に
稼いだスキルポイントをファイターに
注ぎ込んでいたのである。
そしてその後にジョブチェンジしたことで…
「弱くなっちゃいましたね(ー。ー)」
その言葉は
実は一緒にメイジからソーサラーに
ジョブチェンジしたぴっぴに向けての
言葉でもあった。
二人は強化した装備も着れず
新しいスキルも覚えることが出来なかったである。
エヴァーフォールフォーエヴァー
気がつくとぴっぴたちは
ダンジョンの攻略をしていた。
ポーンの事を聞きたい?
私が!?
特に興味は無かったのだけれど
知らないうちにそういう事になっていて
それならここの地下へ行ってきてくださいと
言われるがまま…
そこは
エヴァーフォールといった。
ちょっとだけ扉のギミックもあったりして
難易度的にも丁度いい。
取り敢えず、地下まで降りてみた。
すると…
「覚者様うしろー!」
ぴっぴが意味ありげな光るオブジェを調べていると
その背後から
ミミズのような魔物が地面から
ニョキニョキにょっきしたのである!
そこからは阿鼻叫喚の地獄絵図だ。
倒しても倒しても減らない。
後ろに回り込まれないように
戦闘場所を移動するものの
移動した先でまたニョキニョキにょっきするのだ。
その繰り返しで
パーティーの疲労が濃くなっていく…
これって…
もしかして…
ぴっぴは違和感を覚えていた。
倒しても経験値が表示されない!?
もしかして…倒せないのでは!?
ならば!
逃げるのが正解に違いない!
ぴっぴは仲間たちに撤退の指示を出す!
だが!!
血の気が多い仲間たちは
一度命令を聞いた後に
再び下へと降りてしまうのだった。
そして…
「うわぁー!」
「タスケテください!」
統率が取れなくなったパーティーは
脆く瓦解していく。
ぴっぴはミミズの隙間を縫うようにして
中間を助け起こしては
上へ上へと撤退を促すを
繰り返すのだった!
突如その逃走劇がイベントムービーへと
転換した。
どうやら逃げるで正解だったようだ。
こうしてひとつのクエストが完了したが
ぴっぴはには心残りがあった。
地下の行き止まりの少し手前の脇道に
閉まる扉の向こうに宝箱が
あった気がする。
その扉を開く前に
地下に辿り着いてしまったことで
結局、取りこぼしてしまっているのだった。
もう一度行こう!!
そう心に決めたぴっぴは
二人のポーンを解雇するのだった。
だって私のレベル15だけど
ポーンのレベル11何だもん。
「覚者様、容赦なくていいですね(o^-‘)b !」
側付きのアグりんだけは
ぴっぴと供にレベルが上がる。
自分だけは安泰だからと
そんなセリフを吐いたのだった。
バーン(モブ)の旅1
バーンの護衛クエストを受けた。
実は何だって構わないのだけれど
クエストの数が多すぎるために
兎に角適当な物から消費しようと
考えたのだ。
行き先をマップで確認すると
行ったことのない場所だった。
冒険の予感がする!
方角だけを頼りにやって来たのだが
いつの間にか滝の裏のダンジョン攻略を
していた。
え!?
だって道に迷った先で
ダンジョンがあったら
覗いてみたいじゃないですか!
のれんをひょいっとやって
「やってるぅ~?」
みたいな。
ダンジョンの中は
人の手が加えられた洞窟のようだが
滝の裏だけあって所々が
水没していた。
またマップを確認すると
何層かに別れているようだった。
これはやりごたえがある!
とぴっぴが期待に鼻の穴を膨らませたその刹那!!
「リザードマンです!!
尻尾を切り落としてください!!」
誰かの適切な指示が飛ぶ!
ぴっぴは使い方を理解していないが
何となくストレス発散になるスキルを
発動させた。
サンダーウイップである。
オラオラオラオラー!!!
電撃の魔法の鞭を縦横無尽に振り回す!
これ、どうやって狙いを定めるのか!?
そしてどうやって解除するのか!?
ぴっぴは全く理解していないが
そんなことはどうでもいいくらいに
リザードマンに効果があった。
「何という不手際」
そんな声が聞こえた。
気がつくと
護衛対象のバーンと側付きのアグりんしかいない。
あれ?他の二人は??
「下に落ちたようです?」
呼び戻してみても反応がない。
ぴっぴたちが戦闘していた場所は足場が狭く
その下は水没していた。
そか。
折角いい調子だったのにな…
ぴっぴは肩を落として
攻略を諦めたのだった。
バーンは思った。
(俺の行きたい処はここじゃないんだけど…)
バーン(モブ)の旅2
気がつくとまた滝の裏のダンジョンにいた。
「覚者様はよく気がつきますよね。」
冒険譚のバリエーションが
ワンパターンじゃないかと
嫌味を言うくらいの関係には
なってきたのかな?
と、ぴっぴは思いつつもその言葉を
無視するのだった。
だって本当に気づいたらまた来てたんだから
仕方ない。
ぴっぴたちはバーンの護衛を後回しにして
クエストの行き先が近いクエストをやることにした。
領都内の教会が目的地の物があったのだ。
早速教会へやって来た。
何やら会話を交わすが
ぴっぴはいつも上の空だ。
「覚者様、次の目的地は滝の裏のダンジョンだそうです。」
あらま(°Д°)
教会にクエストを片付けるつもりでやって来たのに
そこで正式に行き先を告げられたのだった。
二度目ともなると
何となく地形も把握していることから
サクサク進む。
オラオラオラオラー!!
ビシビシッ!!
ぴっぴの操る雷公鞭により
迫り来るガイコツとリザードマンを
薙ぎ倒し進む!
「ドグマの申公豹とは私のことよ!」
「覚者様流石です!」
ふふん♪
そうだろそうだろ(*>∀<*)
アグりんはぴっぴを乗せるのも上手くなっていた。
地下に溜まる水を引かせるギミックを処理して
頭のなかで宝の取りこぼしが
無いように整理して進んでいく。
何気に拾える石板というアイテムが
思いの外重く仲間と押し付け合うトラブルもあった。
最奥でサイクロプスを討伐したぴっぴは
教会から派遣された者たちの
亡骸を見つけた。
これでクエスト完了のようだ。
滝の外に出ると
教会関係者と思しき者が待っていた。
「石板を拾ってきてくれないか?」
彼は言った。
ぴっぴは重さ調整に苦労した5枚の石板を
言われるまでもなく先に拾っていた。
これよ!
これが私の冒険なのよ!
私くらいになると先回りしちゃうから(≧∇≦)
「流石です、覚者さま」
そんな主人と従者のやり取りを
恨めしそうに眺めているものがいた。
(俺のことは後回しじゃないか…)
護衛クエストが継続状態の
バーンだった。
バーン(モブ)の旅3
「お嬢ちゃん、いい加減にしてくれよ…」
って言いたいに違いありませんよ、
と側付きポーンのアグりんは
ぴっぴに耳打ちする。
タシカニ…。
ぴっぴは自身の手をアグりんの胸に当てて考えるも
心当たりしかなかった。
いい加減真面目にバーンのクエストをやろう。
といつも思うのだけれど
行き先が未踏の地なので
そもそも行き方がわからない。
こっちから回るのかな?
と行った先で新たなクエストに
遭遇してそれを解決してしまうという
冒険者の性に抗えず悪循環に陥っていた。
バーンはそのクエストにいつも同行しているのだから
その心中を察するのは容易だった。
今日はこっちから向かってみよう!
行った先には「石切場」という名のダンジョンがあった。
その入り口に一人の男が立っていた。
「お嬢ちゃん、石切場を通れるようにしてくれよ」
ぴっぴは安請け合いしたのだった。
┐(´д`)┌←アグりん
┐(´д`)┌←ポーン1号
┐(´д`)┌←ポーン2号
┐(´д`)┌←バーン
だってしょうがないじゃないか(°Д°)
呆れる仲間たちにぴっぴは
えなりかずきのものまねで
ささやかな抵抗をするのだった。
たまにはここらから先の出来事を省いて
結論を書こうではないか!
手抜きではないぞ。
~ダイジェスト~
迫るオーガやゴブリンをちぎっては投げ
ちぎっては投げするぴっぴの雄姿に
感動の涙を流すポーンたち。
~以上~
結論!
なんと!
石切場の奥を抜けると
未踏の地に繋がっていたのだ!
ナ,ナンダッテー!!(°Д°)(°Д°)(°Д°)
そして、そこを少し進むと
バーンの目的地に到着出来た。
やったね(*^o^)/\(^-^*)
こうしてバーンを連れ回した長い旅は終わりを告げた。
折角なのでぴっぴたちは
バーンの目的地の砦の中に入ってみた。
そこには一部隊ほどの兵士がいて
隊長とおぼしき人物に声をかけられた。
「覚者様、お待ちしておりました」
話を聞くと何やら厄介ごとの
尖兵をやらされるような依頼じゃないですか!
やだぁ~(≧∇≦)
ぴっぴたちは有無を言わさず
踵を返し砦から立ち去ったのだった。
だってしょうがないじゃないか←ぴっぴ
だってしょうがないじゃないか←アグりん
だってしょうがないじゃないか←ポーン1号
だってしょうがないじゃないか←ポーン2号
疲れちゃったんだから。
◆リンク先でまずは詳細確認を ↓ この値段でこの内容ならとてもイイと思う。村長の旅1
「あれはショックだったよねー。何にもしてないのにあんなことになってしまってさ。」
「何にもしなかったからではないですか?」
ぴっぴと従者のアグりんは
とあるクエストの顛末を振り返っていた。
ー某日ー
ぴっぴたちは領都の膨大なクエストを適当なものからこなしていた。
今回の依頼は…
盗賊から魔導書を取り戻す!?
細かくは違うのかもしれないが
出てくる単語はあってるはず。
ぴっぴは依頼をよく読まないのだ。
そのクエストは最初の拠点に近かったことから
ぴっぴたちは折角なのでと里帰りすることにした。
単純に宿代数百円をケチりたいだけだった。
もう最初の拠点にクエストなんて無いと思っていたのだが
そこで新たなクエストを受注した。
それは…私の記憶が確かなら
この村の村長!?
キナを探すように依頼した人物…
すなわち村長なのではないかと
ぴっぴは思うのだけれど、
依頼をよく読まないぴっぴが
人物を正しく認識出来ているわけがない。
「村長だよね?」
「そうかも?」
ぴっぴの問いにアグりんは
曖昧な答えを返す。
彼女はまさしくぴっぴの従者だった。
村長の旅2
村長風味(仮)な爺さんを護衛することになったぴっぴたち。
行き先はなんと!
バーンを送り届けた砦だった。
なんでこんな辺境の村の爺さんが
あんな遠い場所に行くのだろう?
と疑問が沸いたものの気にしないことにした。
ただ気になったのは、
最初の拠点から石切場を経由するとなると
かなり遠回りとなる。
呪い師の森へ行く道の方から北上出来ないだろうか?
そのルートは未踏ルートだ。
だが…
「冒険しようではないか!(≧∇≦)」
ぴっぴは生粋の冒険者たった。
実は、道すがらに強敵かいることを
ぴっぴは知っていた。
なんせ以前にここを通ろうとしたときに
一度返り討ちになっているのだから。
しかし、あの時よりはレベルも上がっているのダ!
このルートを行くことはリベンジを兼ねていた。
その強敵はキメラだ。
FF14で言うところのキマイラである。
頭が獅子とヤギで尾が蛇である。
視界にその姿を捉えたぴっぴは
陽動の初手を放った!!
それを合図に戦闘が開始された!
周りにはリザードマンも生息していて
なんだ?なんだ?と
沸いてくる。
辺りは瞬時に敵味方入り乱れた乱戦となったのだった!
「今です!」
誰かがキマイラを押さえつける!
ぴっぴのファイーウォールが炸裂し
キマイラが炎に包まれる!
ぴっぴはリザードマンを無視して
キマイラだけを攻撃し続けた!
何度も炎上させたものの
キマイラも激しい電撃と突進で激しい抵抗を示す。
「回復します!」
「気を付けてください!」
「今です!!」
そんなセリフが飛び交う戦闘が
体感で10分ほどつづいたその時だった!
「あと少しだ…」
デデーン♪
【クエストに失敗しました】
ん?( -_・)??
何事!?
と思ったその矢先、
キマイラは力尽きその巨体を横たえたのだった。
勝ったどー!(≧∇≦)
しかし、あのメッセージはなんだったのか?
「覚者様!大変です!」
アグりんが掛けより続けた。
「爺ぃが死んでしまいました!」
な、なにぃー(°Д°)
うぉぉぉーー!!!
許さん!!
誰がこんなことをー!!
ぴっぴは慟哭するのだった。
ぴっぴは知らない。
いや…認めたくないのかもしれない。
キマイラとの激しい戦闘に巻き込まれた爺ぃは
いつの間にか攻撃の余波を受けて
死んでしまったのだった…。
何にもしてないのに死んでしまった。
何もしなかったから死んでしまった。
ー ぴっぴは初めてクエストを失敗した。ー
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