
視線を感じる。
とてもねばっこくてじっとりとした視線を。
( ̄ー ̄)…ムスッ
それはぴっぴに向けられた秘書の視線だった。
「私は?」
耐えられなくなったのだろう。
遂に秘書が溢した。
その声音は不満で満たされていた。
遂にバレた!(°Д°)
「いや…ほら…こうするのが最効率だから…」
嘘ではない。
ぴっぴが一晩考えて出した結論だった。
既に40Fを過ぎた道中で二人は何を揉めているのか?
VTRを見てみよう。
ーーー
某所にて…
パカッ!
ササッ!
そしてまた違う某所にて…
パカッ!
ササッ!
ーーー
それは箱を開けたぴっぴが
その中にあった自己強化や防御強化を
素早く【上書き更新】する姿だった。
その速さに
これは誰にも渡さない!私だけのものだ!
という意思を秘書は感じていた。
「私は?」
秘書の問いとは
「ぴっぴちゃんは既にバフが付与されているのに
どうして更新するんですか?
私はノーバフなんですけど??
私はバフ付けなくていいんですか??
てか、付けられるものは何でも付けたいし
拾えるものは何でも拾いたいのが私ですけど!!!」
ということなのである。
これを一言「私は?」で済ませた。
ぴっぴにはそれで通じるのだから。
「だってあなた強化値一桁だし、
私がタンク兼DPS兼ヒーラーをするためには
火力も防御も私だけが更新し続ける方が
無駄がなく効率的でしょう?」
それに「ガンガンいこうぜ!」って
あなたが言ったじゃないですか(´ー`)σ
と諭す。
しばしの沈黙のあと、秘書が発したのは
「ガンガンいこうぜ!」
という言葉だった。
む!?
わかってくれた…のかしら?
そこから進むとまた箱があった。
パカッ!
サ…
サササッ!!!!
(о´∀`о)
待ってましたとばかりに
自己強化を発動させてドヤ顔の秘書に
やれやれと思うぴっぴ。
まぁいっか。
まだここは低層なのだ。
「私たち二人で200Fまで行けますかね?」
「そうだねー秘書次第かな!」
そんな会話を道中したことを思い出す。
ぴっぴはうそぶいたのだった。
170Fまでは行けるはず…。
ただその先は…。
そこまでは楽しくやっていこう♪
ソロで未体験ゾーンへの不安を
今は胸の奥にしまいこむのだった。

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