
「でしょうね…」
秘書が独りごちる。
ぴっぴたちは何だかんだと150Fまでやってきていた。
今はそのボスと交戦中だ。
秘書はというとボスによる二度目の全体攻撃に
耐えられず床に転がったのだった。
その様子にぴっぴも
やっぱり耐えられなかったか…と
やるせない気持ちになっていた。
ボス戦開始前のこと。
ぴっぴは秘書へ告げた。
「私だけ防御強化を使わしてもらうよ」
意地悪ではない。
まるで自分だけ助かろうとしているようで
申し訳なく思う。
だからなのだろうか??
ここのボスはサキュバスの姿をしていて
途中で湧くサキュバス子分を吸収して
自己の回復及びその直後の全体攻撃力が上がるのだ。
(ハウケタハードのボスみたいなものだ。)
ソロ攻略ではこのサキュバス子分を無視して
戦うのがセオリー。
だから同じ戦法を取った。
結果、その攻撃に秘書は轟沈したのである。
ごめんよ(*ノω・*)テヘ
心の中でぴっぴは詫びた。
耐えられるとは思っていたんだけど…
防御強化を使わせてあげたら耐えたのかも?
サキュバス子分を無視するように言ったのがいけなかったのか??
リレイズで起き上がった秘書だったが
二度目の全体攻撃にも絶えられるはずもなく…
無残にも再度床を転がっていった。
そんな状況に独りごちたのだった。
でしょうね…と。
その後はぴっぴの独壇場だった。
やるせない気持ちをやらせない覚悟に変えて
孤軍奮闘する!
飛んでくるのは黄色い声援だった!
「ぷいきゅあがんばえー」
プリキュア見たことないんだけど?
と思いながら一撃を見舞っていく!
セーラームーンのほうが好きだけど!
と思いながら攻撃をかわしていく!
ぴっぴはセーラームーンも見たことが無かった。
でもセーラー服は好きだった。
こうして何とか撃破した150Fボス。
「きついね」
「ですね」
遂にぴっぴも弱音をこぼす。
そして、気づく。
あれ??
4000??
8000??
それは秘書とぴっぴのHPだった。
半分しか無いじゃん!!
そりゃ耐えられないよ!!( ゚д゚)
驚くぴっぴに秘書は答えた。
「だって強化値38しかないですもん」
ー でも楽しいです♪ ー
そか(о´∀`о)
そんなことを言われたらまだ死ねないな。
まずは行けるところまでペア攻略の世界を見に行こう!
「なら周回するつもりで行こうか」
「はい!」
二人は150Fを後にしたのだった。

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