
敵を一掃した174階に通じる転移サークルの近くで
拾った形態変化をその場で叩き割る!!
「何故!!!!????」
その姿に秘書が驚愕する!!
「何故!!!!!????」
ぴっぴも同じく驚愕した!
自身の奇行に!
初めて訪れた深層領域の緊張と
連続して訪れる死に
ぴっぴもいつしか思考が鈍り始めていたのだった…。
そして…174F。
ぴっぴが釣った巡回している魔物との戦闘中、
追いかけてきた秘書が巡回モンスターに絡まれた!!
(ま、また絡まれてるぅ~!(;・∀・))
釣った敵を通路ではなく部屋に引き込んで
戦闘していたぴっぴは急いで秘書に絡む敵を釣る!!
だが!!
その立ち回りはタンクだが
実際にはキャスターのぴっぴには
二体が繰り出す攻撃の衝撃に耐えられない!!
もうこの深層では二体を相手には出来ない。
そもそもカメラが回り込めなくて
2体の足元しか見えなくなっていた(>ω<)
やヴァイ!!( ゚д゚)
迫りくる死!!
その刹那に脳裏に過ったのは
リレイズ入れとけばなぁ…
という悔恨だ。
171Fでの早すぎるリレイズ喪失、
一方で上手く立ち回れば何とかなるという安心感から
リレイズの使用を先延ばしにしていた。
そう!
勿体ないと思ってしまったのだ!!
深層の雰囲気が判断力を鈍らせた。
否、リレイズを喪失したあの時に
勿体ないオバケに取り憑かれたのだ。
何せここは死者の宮殿なのだから…
オバケくらいいるのである。
なんてことをコンマ数秒の間に
悔やんだ。
でも!まだなにか出来るかもし
れない!!
ぴっぴにはここまでやって来た経験値がある!
最後のひと足掻きを!!
今使おう!リレイズを!
殴られながらそれを手にして床に!叩きつけた!
間に合えぇーーー!!!
パリン!!
小さな光を広がった!
と同時にぴっぴは床に転がったのだった。
ぴっぴを屠り終えた魔物は踵を返して
秘書を踏みつぶして去っていった・・。
間に合わなかったか…。
床にたたきつけられたものを見つめると
それはリレイズではなくその隣の財宝感知だったのでした。
ていうか何時もなら冷静に
形態変化を叩き割るのに
その考えが一切浮かばなかったのは
やはり思考が鈍っていたからなのだろう。
深層…
そこは富士山に例えるならば
8合目。
今回は秘書の強化値も1からという状態で
例えるならば弾丸ツアーのようなものだ。
酸欠になり思考が鈍るのも当然かもしれなかった。
弾丸ツアーダメ!絶対!
最近、ぴっぴは夕方のニュースで
富士登山の問題を良く目にしていたのである。
こうしてぴっぴと秘書の弾丸ツアーは174Fで幕を閉じたのだった。

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