
その場に佇んでいたぴっぴはぼんやりとその光景を眺めていた。
「綺麗だなぁ…」
そんな感想を思わず隣に立っていた秘書に話す。
「なんだか幻想的だね~」
「全く同じ事を思ってました」
そんな返事が返ってきた。
二人とも同じ光景を眺めて同じことを思っていたとは・・・
てっきり秘書はこそこそとアイスでも食べているのかと思っていたのだけれど…
二人の視線の遠くでは
赤やら黄色やら色とりどりの光がぼんやりと揺れながら右へ左へと移動していた。
時々、空からは大量の火球が流れ星のように降り注いでいた。
大勢の冒険者たちがキャシーを沸かせるために
モルボルを狩っていたのだ。
二人はキャシーのポップポイントでそれを眺めていたのである。
沸かせを他人に任せてサボっているのか?
ノンノン♪
二人は役目を終えて休憩していた。
そもそもこの沸かせは二人が積極的に狩りを始めなければもう少し時間が遅くなっていただろう。
何人かの人が集まっていたのだけれど誰も沸かせようとしていなかった。
そんな冒険者の背中を二人がそっと押したのだ。
二人で狩りはじめることで。
投げた小石が波紋を広げていく。
「キャシー沸かせています」
一言shoutで添えて。
もう充分過ぎるほどのモルボルを狩ったと判断したふたりは
天候も吹雪に変わったことで休憩させてもらったのだった。
吹雪の夜の暗闇に揺れる光の列・・・
そんな光景を眺めていたからか
いつしかぴっぴはロード第1章を口ずさんでいた・・・
パンデモないようなことがぁ~♪
幸せだったとおもぉぉふぅ~♪(°Д°)あっ
今週分のパンデモ行かなくちゃ・・・
そんな邪念が邪魔してか、
今回もキャシーイヤリングは出なかった。
パンデモない夜の~こ~とぉ~
二度とは戻れないよ~るぅ~♪
歌いながら二人は退出していくのだった。
~次回予告~
久々にキャシー沸かせに参加し躍起になるフレさんこと秘書。
その心は欲にまみれていた・・
そんな秘書を横目に、ペチペチと沸かせに参加している風を装うぴっぴ。
二人に訪れた意外でもない結末とは!!?
この物語は遂に完結する!・・・(のか?)

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